今日は非常にいいお天気です。
9月に市のアレルギー教室があり、COPDについてお話をさせていただくのですが、
アレルギー教室でCOPD?となるので、少しぜんそくのお話から書かせていただこうと思います。
『ぜんそく』の主な症状はゼーゼーヒーヒーというのどがなる喘鳴(ぜんめい)、繰り返す咳、息苦しさなどがあります。
病態は簡単に言えば何らかの理由により慢性的に気道に炎症が起こることで空気の通り道が狭くなっている状態です。
空気の通り道が狭くなっていても自然、もしくは治療で改善することも大切です。
ゼーゼー言う状態でもなく、息苦しいというような呼吸困難もない軽い状態での診断はなかなか、難しいのですが、そのレベルで発見し予防治療をはじめることが重症化を防ぐために大切です。
ではどうやって診断するかですが、大切なのはやはり症状の問診と聴診です。発作性の息苦しさや咳を繰り返しているか、夜や朝に発作があるか、もしくは運動したときに発作があるか、しばらくするとおさまるか・・・
検査では呼吸機能検査で気管支を広げる吸入をする前後で息を吐き出す力が変化するかどうかです。
もう一つ大切なのは、COPDや腫瘍、心臓病など他の病気ではないかという鑑別です。
診断がなされれば、次は治療です。
治療についてはまた次回。
ちなみに
小児のぜんそくは思春期にはある程度よくなるか治癒の状態に入ります。
成人のぜんそくでは先に書きましたCOPDの合併が特に高齢者ではあり、区別がつきにくい複雑化した状態にあることも多いです。
少しCOPDという言葉が出てきました・・・
今日の芦屋のお天気はくもりです。
スッキリしません。
ぜんそく患者さんの中には、お天気予想ができるかたが時にいらっしゃいます。
受診にこられた際に『たぶん雨降るわ。調子悪いし・・・』『もうすぐ、台風くるわ。しんどいし。』などなど。
ぜんそくと気圧の関係は以前から言われています。詳しくはまた今度の機会に書こうと思います。
当クリニックは山手幹線から山側に少し入ったところにありますが、診察室からはJRまで見渡すことができ、私のお気に入りの風景です
午後の診察がはじまりますので、雨が降らないよう祈っています。
呼吸器内科の扱う疾患は・・・
気管支や肺の病気です。
有名なものは気管支ぜんそく、肺炎でしょうか。
最近増えつつあるものにはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、非結核性抗酸菌症があります。
もちろん肺がんも呼吸器内科の病気です。
症状として『咳』や『痰』、『息切れ』があれば呼吸器内科でご相談いただくことになります。
もちろん、その中には心臓の病気や、腎臓の病気が隠れていることもありますので、必要に応じて専門診療科へご紹介することになります。
呼吸器内科というと比較的メジャーな内科という感じですが、医師の数は非常に少ない診療科です。
ある報告では救急医、産科医に次ぐレベルで医師不足とされている診療科です。
私はもとは大阪で仕事をしていましたが、そのときにも全国的に見て、呼吸器内科医は少ないと感じていましたが、この阪神間は非常に少ない!と驚きました。
患者さんの数はここ数年、COPD、肺がん、悪性胸膜中皮腫などの増加で増えていますし、若い世代(20代)の先生は増えてきているように思いますが、中堅といわれる30~40代の医師が少ないと思います。
なぜ、人気がないのか・・・
昔から言われていることは、「呼吸が苦しい人をみるのがつらい」「レントゲンがわからない」「開業するのに不利」「貧乏診療科」・・・などなど
ですが、患者さんからのニーズはある診療科ですし、レントゲンの奥深さもありますし、呼吸器内科はやりがいがあると思っております。
呼吸器内科医として少しでも、患者さんのお役に立てればと考えております。
*初診の方は受付終了30分前までに来院してください。
*当院は祝祭日は休診です。
*臨時休診日は随時HPに掲載させていただきます。ご確認をおねがいいたします。
※泌尿器科専門医診察は
2022年12月で終了いたしました。
*2024年2月1日より変更
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