2013.04.10

趣味

昨日お花見遠足に出かけた息子ですが、どうやら桜はずいぶん散っていたようです。ここ数日、風が強かったですから、仕方がありませんね。

さて、今日は趣味のお話を。といいますのも、昨日本屋大賞が発表されました。私の一番の趣味は読書ですが、難しい文学ではなく、一般的な大衆向きの本が好きなので、本屋大賞も楽しみにしています。

食べ物の話ばかり書いていましたので、趣味は食べることでは?といわれそうですが・・・

また、学生時代から私をご存知の方はゴルフでは?といわれそうですが、ゴルフはさすがに11歳から習い事ではじめたものであり、大学生のときはクラブ活動でやっていたので、趣味ではありません・・・一緒に習っていた人はちょっと有名なプロゴルファーになっているのに、医学部の大会でさえ、個人優勝できなかったので(個人では2位どまりです。団体では優勝しましたが、3人1チームのあとのお二人は個人優勝もされています・・・)完全な落ちこぼれです。なので、『趣味』にはなりません・・・ある意味トラウマのスポーツです。

本屋さんで過ごす時間が私は大好きで、人気の本や平積みされた本、店員さんのコメントがつけられている本のなかから、読みたい本を探すのが楽しみです。大学病院の患者さん貸し出し用に寄付もしましたし、実家においてもきましたが、いまだに自宅の納戸には大量の本があります。

もともとは小中学生時代はコバルト文庫から始まり、新井素子や佐々木丸美が好きで、友人の好きだった赤川次郎に夢中になり、推理小説に興味を持ちました。山村美沙の小説をよく読みました。高校生大学生時代は渡辺淳一と松本清張が好きでした。このころの渡辺淳一の小説は医学小説のようなものが中心でした。恋愛ものは面白みを感じずあまり読んでいませんが、医学と恋愛を深く描いた「リラ冷えの街」は印象深い作品のひとつです。数年前の「あじさい日記」は大人になったからでしょうか、面白く読めました。松本清張の小説は推理小説でありながらも描かれる人間像や社会の黒い部分に興味を持ち読んだものです。渡辺淳一の小説が『明』ならば松本清張は『暗』という意味での面白さがありました。渡辺淳一作品の「ダブル・ハート」、「白い宴」は医師になった今でも、思い出すと考えさせられる作品でいずれ再読したいなと思っています。「花埋み」は伝記小説ですが女医になった私には読んでよかったと思った一冊です。近年の渡辺淳一作品が「性」に傾いていることで、初期の「生」を描いた作品が日陰になっていることが非常に残念です。

一時期はエッセイのようなものも好きで林望や林真理子もよく読みました。一冊読んで面白いとその作家にはまってしまうのが私です。東野圭吾や堂場瞬一、湊かなえはここ数年のお気に入りです。映像化されているものも多い作家ですが、私は小説と映像、両方楽しみたいほうです。堂場瞬一作品の警察の裏側やちょっとハードボイルドなところに一時期引き込まれていました。映像化は俳優さんにより・・・というところでしょうか。東野圭吾の「ガリレオ」という人気ドラマになってしまった作品は映像化される前の作品のほうが好きでしたが(映像化されてから以降の作品が変わったように感じます。)、映画化された「容疑者Xの献身」は俳優さんの演技がすばらしく、映画も好きです。東野圭吾の作品は推理小説としての面白さと純粋な小説としての面白さがあるので、人気があるのだと思います。そういう意味で「時生」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は推理小説ではありませんが、面白く読めました。東野圭吾作品を初めて読んだのは「白夜行」でしたが、この作品だけは映像化は見る必要はないなと思っている作品です。湊かなえの作品の映像化はタイミングが悪く見ることができていないので、これから見たいと思っているのですが、この方の作品のなかの「母」の描かれ方に興味を覚えるのは自分が母親になったからなのかもしれません。「夜行観覧車」の中で実の息子には絶対作らなかったインスタントラーメンを義理の息子には夜食によく作っていた、そのインスタントラーメンは母親が幼いころから大好きだった卵をおとしたラーメンであった・・・ということが散りばめられて描かれ、本人たち(息子たち)はそのことを知ることはないのですが、読者は文章の中で気づくというところに作者の描きたかったものを想像することが楽しかったのですが、映像化された中にはどのように描かれていたのか、知りたいところです。

今は店員さんおススメがついていた、「いつもの朝に」という兄弟物語を読んでいます。面白く、またこの作家にはまってしまうのかな?と思ってしまいます。

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