2015.09.07
急に涼しくなり、低調を崩す方が多いようです。
その中でも8月中旬からマイコプラズマ感染症の方が増えているように感じます。
マイコプラズマの咽頭ぬぐい液での15分検査が可能になり、症状だけで診断するのではなく、検査で早急に診断できるようになったこともその一因かもしれません。
以前にも書きましたが、マイコプラズマ感染は・・・
よく肺炎の原因といわれマイコプラズマ肺炎で有名ですが、肺炎までに至らないマイコプラズマ気管支炎もあります。
高熱が下がってきたところでこんこんとした痰のからまない空咳がでます。
かなり激しい咳です。
2-4週間をこえてくると違う細菌感染を合併することもあり空咳から痰のからむ咳に変化することもあります。
また、最初は痰のからまない咳となっていますが、鼻炎などで鼻水がでるかたでのどに鼻水が流れる後鼻漏のある方は後鼻漏による痰を認めることもあります。
昔はオリンピックの年に流行るといわれていました。これは、感染して3-4年は免疫があるためだといわれています。
冬に多い病気ですが、今年は芦屋市内の小学生とそのご家族を中心に流行しているようです。
抗生剤で治療することが必要です。
2015.08.07
暑いです・・・
最近では子ども達が帰ってくると、手洗いとうがいの後、スポーツドリンクをコップ半分ほど飲ませています。
シャワーでもあびたの?というくらい汗だくですので、はじめました。熱中症予防なのですが、子どもなりに好みのメーカーがあることもわかりました。しょっぱさの違いのようです。
その後夕食前にお風呂に促すのですが、最近はお風呂を拒否します・・・入浴後が熱いからという理由です。幼いのに、いろいろ考えるようです。シャワーだと機嫌よく入ります。でも、お風呂にもつからせたいので、シャワーと交互の約束でしています。
先日、お昼の往診を終えて、車の車外温度を見てびっくり!なんと39度でした。患者さんで坐薬が必要な暑さですとお話されていた方がいらっしゃいました。上手におっしゃるなと笑っていたのですが、本当にそんな気温です。
室内でも熱中症にはなります。水分、塩分摂取をこころがけてください。
最近はテレビでもさまざまな情報が流れていますが、人により工夫が必要な場合もあると思います。
「どうしても、塩分の入った水やスポーツドリンクはいやだし、梅干や塩アメもいや・・・」
こんな場合ですが、少し塩気のあるおにぎりやお味噌汁も塩分摂取できますし、スイカに塩をふるのもひとつの方法ですね。ちょっと塩をきかせた焼き魚もいいでしょう。
「エアコンがきらい」
これが一番難しいのですが、ある方は隣の部屋のエアコンをつけてそのお部屋で扇風機をゆるくまわす、というかたもいらっしゃるようです。エアコンをつけて長袖や靴下を履くというのもひとつの方法かもしれません。
ただ、今年は例年より暑いようです。熱中症で来院される方も昨年より増えたようです。おかしいな、飲めないし、食べられない・・・ということでしたら、早い目の受診をおすすめします。
2015.07.28
暑くなってきました。
熱中症の症状で受診される方も増えてきました。
先日新聞の折り込みチラシを見ていると懐かしいお菓子が・・・
私のいとこは京都で和菓子屋を営んでいます。夏に人気のお菓子があり、テレビでも紹介されることもあったためか店の看板商品です。
その商品が芦屋大丸の当日限定で販売されていたようですが、値段を見てびっくり!高い・・・
私が小学生のころの倍の価格です。まあ、30年ほど前ですから物価上昇はそんなものなのでしょうか。でも・・・高いです。
母がお遣物にと用意してくれていたことがありましたが、値段をみてびっくりです。身内でも、もちろん商品代は払いますから・・・
材料の果物の調達が難しく・・・という話は先代の叔父から聞いてはおりましたが、高いです。
モノの値段は医療界まで?と思うのは、3年前と比較して医療材料の値段も上がってきてるからです。
そして、最近の衝撃的な情報はインフルエンザワクチンが改良されるためではありますが値段が上がるようです。
最終的な値段はまだ出てきていませんが、今年はその値段により提供価格を検討せねばならなくなりそうです・・・
2015.06.07
梅雨も本番になるようですね。
今年度も特定健診が始まりました。
12月が期限ですが、11月から12月の期限終了前はどこの医療機関も混み合うようです。
おすすめは6月から9月の受診です。
この期間はインフルエンザ予防接種が始まる前であり、風邪の流行期前です。
比較的ご希望の日に予約可能です。
ぜひこの期間に特定健診を受けられてはいかがでしょうか。
2015.04.14
妊娠・授乳中の女性に対して当院では必要に応じて処方を行っております。
明確な基準に基づいて処方いたしております。
今回はその基準をご紹介させていただきます。
日本には国立成育医療医療研究センターに妊娠と薬情報センターがあります。
このセンター長である村島先生とトロント大学トロント小児病院臨床薬理部長の伊藤先生が編集されている『妊娠と授乳』という医学書に主だった薬剤の総合評価や考察がかかれています。開院前に村島先生の講演会を拝聴させていただき、この基準を基本とさせていただくことにいたしました。
他には国内では虎ノ門病院の基準があります。海外ではアメリカFDAの基準、オーストラリアの基準があり、これを参考にさせていただいております。
妊娠中の喘息治療は特に大切です。吸入ステロイド薬の使用については過去にしっかりとしたデータがあり問題なく使用できることが立証されています。アレルギー専門の先生で妊娠中は使えないというような説明をされる先生がいてという相談を受けたこともありますが、世界的に認められている治療であることを説明しご理解いただいております。
小児科の先生の中には、『授乳中のお母さんが飲んでも大丈夫ですよ。大半のお薬は大丈夫ですから』と話して下さったそうで、そう先生がおはなしされていたから大丈夫でしょうと話される方もいらっしゃり、医師の説明がいかに大切かを考えさせられました。
私が駆け出しのころ、ある病院の当直に行ったとき、臨月の大きなおなかの妊婦さんが点滴をしながらぜーぜーと苦しそうにベッドに横になれず、一晩中苦しまれていたことを思い出します。喘息の治療薬が赤ちゃんに悪いのではないかと心配され自己中止された結果、臨月になり大きな発作となり、一番望んでいなかったはずの点滴での治療をせざるをえなかった方です。喘息がひどくなれば赤ちゃんに届ける酸素も少なくなり、結果として一番大事で守りたい赤ちゃんを苦しめてしまうことになってしまう・・・
ちゃんとコントロールして安全に出産をむかえていただきたいという思いはこのときの経験があった上に、自分が母になり子を思う母の気持ちを実感できたからかもしれません。また、子育て中に体調を崩すと、本当にしんどいし早く良くなりたいと思う気持ちがありながらも、授乳中に薬を飲むことの不安・・・・これを何とかできればという思いもあります。
長くなりましたので、今回はこのあたりで。