2016.09.02
トピックスにも書かせていただきましたが、
今季は熊本震災の影響により、日本国内で流通するワクチンはすべて防腐剤入りのバイアル製剤となります。
つまりチメロサールフリー(防腐剤なし)のインフルエンザワクチンは生産されていません。
2016.06.30
おかげさまで当院は6月で4周年を迎えることができました。
開院当初は待ち時間もほとんどなかった当院ですが、最近では日によっては1-2時間もお待たせすることがあります。大変ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。
予約制についても何度か検討いたしましたが、来院いただく患者さんに高齢者の方が多いことや呼吸器内科や泌尿器科の疾患には急に受診となるものが多いことから、基本的には受付いただいた方から順番での診察とさせていただいております。そのため、待ち時間に外出された際には順番が近くなりましたらお電話させていただくことも可能ですので受付までご相談ください。
余談ですが
すいている日は?とのお尋ねをいただくことがありますが・・・
雨の日はすいています。どこの医院さんでもですが・・・ですので私自身子どもの耳鼻科へ耳垢除去で受診する際にはあえて雨の日に行きます。いつもは混み合う耳鼻科医院さんでも雨の日はほぼ待ち時間ゼロです。(笑)
混んでいる日は?というと土曜日と月曜日でしょうか。どこの医院さんでもそうですね。
芦屋でイベントがある日、たとえば花火大会や桜祭り、小学校の運動会の日は皆さんお忙しいようで、すいているなあというのがこの数年の感想です。
これからもよろしくおねがいいたします。
2015.11.02
今年は例年より流行が早いとTVで報じられたためでしょうか、予防接種を早い目にされる方が多いようです。
「インフルエンザの予防接種をするとインフルエンザにかかるからうたない・・・」という声を時々ききますが・・・
本当にそうなのかはわかりません。ですが、インフルエンザにかからないようにするのがワクチンではなく、重症化させないのがワクチンの仕事ですが・・・
肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンを接種することで高齢者の肺炎の入院率、死亡率が低下することは海外の文献で報告されています。
このことから高齢者の接種には意味があると考えられます。
インフルエンザワクチンについておもしろいなぁと思うことが2つほどあります。
小児科の先生によっては2回接種年齢の子どもさんに「生まれてから○回インフルエンザ予防接種をうっているから今年は1回でいいよ。」という先生がいらっしゃるようです。我が家には2回接種の子どもがいますが、正直なところ「そうなの?」と思います・・・
もうひとつ・・・
うちのスタッフに「毎年予防接種をしているのにインフルエンザにかかっていました。以前の勤務先の先生が1回うって毎年かかるのだったら、2回うったらということで2回にしてからはかからないのです。」という人がいます。当院勤務1年目はそんなことはないだろうと1回にしたら見事に発症・・・そのため2年目には2回にしたら発症せず・・・今年はもちろん2回にしようと思っております。
私はこの仕事をはじめて17年になりますが毎年予防接種を1回だけしています。そして、インフルエンザが発症したことはありません。
我が家の2人の幼児も毎年予防接種を2回して、生後2か月から保育施設にお世話になっていますがインフルエンザが発症したことはありません。もちろん、うがい手洗い、洗顔着替えはしていますので、その効果もあるとは思います。
昨冬、主人がインフルエンザを発症しましたが・・・家族は熱も出ず元気でした。主人も毎年1回は予防接種をしているのですが・・・今年は主人は2回にしようと思っています。
人によって抗体の上りがいい、維持できる人、上りがわるい、維持できない人がいるのでしょう。2回うちのスタッフや主人は後者なのだと思います。ですので、うつにしても大人で1回か2回かは個別判断が望ましく、1回うちでかかるのなら、一度2回うちにしてみるといいかもしれませんね。
医師や看護師は従事年数が長くなると積み重なった免疫によるのかインフルエンザになりにくくなるといわれるようですが、私も17年なので、そのせいかもしれませんね。昨冬インフルエンザで苦しんだ主人は私よりキャリアは長いのですけどね・・・
「受けた方がいいの?」ときかれると、高齢者や持病のある人、感染の可能性がある大勢の方と接する人(医療従事者や教育関係者など)は受けておく方が良いと一般論での回答をさせていただきます。
ただ・・・元気な方、若い方で受けるか悩むという方には、「熱が上がれば早く受診して、インフルエンザの治療をするというお考えであれば、それでもよいとおもいますよ。」とはおこたえしています。
2015.10.13
インフルエンザワクチンの季節となりました。
ご存知の方も多いと思いますが、今年から4価ワクチン(A型2種、B型2種)となり、原価が昨年の1.5倍となりました。そのため、当院も値上げを検討いたしましたが、今年は価格を据え置きとさせていただくことにしました。当院はチメロサールフリーで一人用シリンジタイプのため、通常より原価が高いのですが、これは私のこだわりですので、変えることなく頑張ることにしました。ですが、来年消費税が10%になった際には再考させていただくかもしれません・・・
インフルエンザワクチンは医院により値段に差がありますね。自由診療といえ「なんで?」と思われませんか?その理由はいくつかあります。多くのワクチンを仕入れるので仕入れ値が安いから安くできる医院、バイアルタイプで2人分使った残りをいくつか集めてもう一人分を用意する医院、かかりつけの患者さんへのサービスで原価のみでがんばる医院・・・一般的にはワクチン原価+処置料+診察料で設定されています。そのため3500-4000円の医院が多くなります。
さて、本題のチメロサールについて書かせていただきます。
チメロサールとはエチル水銀化合物で、ワクチンの防腐剤として使われています。多くのワクチンはガラスの小瓶にゴムキャップがされています。この小瓶から何度も針を刺してワクチンを使用していた際にこの小瓶の中のワクチンに病原体が混入されてしまったという出来事が過去にありました。このようなことの防止のためにこの防腐剤が添加されるようになりました。
ここ数年このチメロサールを含まないワクチンを望むという方が増えてきました。その背景は米国でチメロサールと自閉症との関連を問う声が上がったのがきっかけでした。ただ、この関連性については現在明確な根拠はなく、米国のある機関が正式否定をしています。エチル水銀はメチル水銀(水俣病の原因)とは異なり蓄積性はなく、速やかに排泄されます。それゆえ安全とされています。しかしながら、エチル水銀の影響は未だ明確ではありません。
WHOはメチル水銀の一番影響を受けやすい胎児の問題から各国に向けてチメロサールを可能な限り減量し将来は代替剤を開発し、ワクチンの感染を防止する方向を各国に勧告しています。そして、わが国でもワクチンのチメロサール含有量は減量され、ここ数年のワクチンは1990年代のワクチンの約1/10だそうです。
ここまで、読まれて「?」となりませんか?私がチメロサールフリーワクチンを採用する理由がここにあります。
チメロサールが安全というならななぜ、減量する必要があるの?という疑問です。日本人は魚も多く食べますし、ワクチンの防腐剤程度の水銀量を気にするのか、といわれればそれまでですが、安全だと言い切るならば減量の必要はないのでは?と私は思いました。(あくまでも、これは私の個人的な考えです。)であれば、私の医院ではチメロサールフリーの商品があるならばそれを使おうと考えました。そして、防腐剤を含まないワクチンですのでワクチンの感染対策としてシリンジタイプ(一人用使い切り)を使用することにしました。
2015.09.07
急に涼しくなり、低調を崩す方が多いようです。
その中でも8月中旬からマイコプラズマ感染症の方が増えているように感じます。
マイコプラズマの咽頭ぬぐい液での15分検査が可能になり、症状だけで診断するのではなく、検査で早急に診断できるようになったこともその一因かもしれません。
以前にも書きましたが、マイコプラズマ感染は・・・
よく肺炎の原因といわれマイコプラズマ肺炎で有名ですが、肺炎までに至らないマイコプラズマ気管支炎もあります。
高熱が下がってきたところでこんこんとした痰のからまない空咳がでます。
かなり激しい咳です。
2-4週間をこえてくると違う細菌感染を合併することもあり空咳から痰のからむ咳に変化することもあります。
また、最初は痰のからまない咳となっていますが、鼻炎などで鼻水がでるかたでのどに鼻水が流れる後鼻漏のある方は後鼻漏による痰を認めることもあります。
昔はオリンピックの年に流行るといわれていました。これは、感染して3-4年は免疫があるためだといわれています。
冬に多い病気ですが、今年は芦屋市内の小学生とそのご家族を中心に流行しているようです。
抗生剤で治療することが必要です。
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