2013.03.15

肺炎球菌ワクチンの効果について

庭のハクモクレンのつぼみがつきました。咲くのが楽しみです。

今回は肺炎球菌ワクチンのお話を。

過去の報告で、接種していない人と比較し、肺炎球菌ワクチンを接種した人、インフルエンザワクチンのみを接種した人、両方接種した人について肺炎の入院リスクと死亡リスクを比較した結果があります。

接種していない人と比較し 肺炎の入院リスク 肺炎死亡リスク
インフルエンザワクチンのみ接種 52%減少 70%減少
肺炎球菌ワクチンのみ接種 27%減少 34%減少
両方接種 63%減少 81%減少

65歳以上の高齢者においては肺炎球菌ワクチン接種と毎年のインフルエンザワクチン接種で肺炎死亡リスクが81%減少する結果には公開講座でお話させていただいたときにも反響をいただきました。

以前、NHKで肺炎球菌ワクチンの効果について放送されたときには一時期入手困難になったこともあります。

ただ、肺炎球菌ワクチンは現在は5年間隔で2回までしか、接種できません。日本の平均寿命は80歳を超えてきていますので、接種時期については主治医との相談が必要と考えます。

 

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