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2012.10.12

アトピー咳嗽

随分涼しくなってきました。

開院して4ヶ月になりますが、受診される方の中にアトピー咳嗽の方が多いなぁと感じます。

アトピー咳嗽について今日は書こうと思います。

アトピー咳嗽はアトピー素因をもつ方に多く、「のどのかゆみ」を訴えられることが多く、痰の絡まない咳が症状としてあります。「のどのかゆみ」というのは「イガイガ」した感じです。

咳の出る時間帯は寝るときや深夜から明け方、起きるときに多く、きっかけにはエアコンやタバコの煙、会話や運動、精神的緊張といったものがあります。

診断は①ぜーぜーや息苦しさを伴わない、痰の絡まない咳が3週間以上つづく、②気管支拡張薬がきかない、③アトピー素因がある(病歴や血液検査)、④アレルギーの薬(H1受容体拮抗薬)やステロイド薬で咳の発作が消失、これらをみたすことになるかどうかです。

咳喘息と薬が効くか効かないかで判断していくことになりますので、通院の上診断していくことになります。

つまり治療的診断で診断される病気ですが、患者さんの症状の問診と咳の状態からつよく疑われる場合や、患者さんの苦痛加減によっては最初からこの病気を考え処方する場合もあります

この病気は喘息の発症や慢性的呼吸障害に進行することはなく、咳がよくなれば、治療中止は可能です。ただ、その後数年の間には半数の患者さんで再燃するといわれており再度治療が必要とされています。

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