来週にはずいぶん寒くなってくるようですね。
そろそろ、インフルエンザ予防接種の方が増えてきました。
先日、NHKのクローズアップ現代でCOPDが取り上げられていました。
とてもわかりやすかったと思います。
COPDは世界の死因の第3位になった・・・、日本の潜在患者数は500万人を超えるが実際に診断されているのは30万人ほど・・・
日本でのCOPDの認知度は悲しいことですが低いままです。
実際に患者さんとお話ししているとCOPDはご存じない方が多いのですが、慢性気管支炎と肺気腫はご存知という方が多いように感じます。
慢性気管支炎と肺気腫をまとめてCOPDとなったわけですが・・・、なんでも合わせればいいというものではないのかもしれませんね。
そしてもう一つ悲しいことは、吸入薬に対する患者さんの評価が低いことです。
「吸入だけですか・・・」と言われることがたびたびです。内服薬(飲み薬)のほうが効果があると思われている方が大半のようです。
吸入薬は『気管支に塗る薬』とおもっていただきたいです。
皮膚が赤く腫れて炎症をおこしているので皮膚科を受診したところ、内服薬だけが処方されたらどうでしょう?「飲み薬だけですか…」となりませんか?この場合と同じように考えていただければと思います。
現在、COPDと気管支ぜんそくといった気管支に炎症をおこしている疾患の世界的標準治療は吸入薬です。吸入薬で不十分な際には内服薬を上乗せしていきますが、キードラッグといわれる軸となる治療薬は吸入薬です。
『COPD? 治らんのやろ?診断されてどうなる?すぐに死ぬわけでもないんやし…吸入なんて効くんかいな・・・』と思われ、診断も治療もされずに放置・・・よくあるパターンです。
COPDは、診断されて疾患の理解をしておけば、治療や増悪時だと早く気付くことができ、その時の対応を知ることができ、呼吸困難で酸素が必要になることを先延ばしにすることや、肺炎で寿命を縮める可能性を下げることが可能なのです。
「COPDかな?」と思われた際にはお気軽に呼吸器内科を受診してください。問診、胸部レントゲン写真、肺機能検査などで専門医であれば比較的容易に診断が可能です。
最近はやりのアニメで『…との出会いがあなたの人生にどのような影響を及ぼすのか…それは誰にもわかりません…』というフレーズがありますが、『早期にCOPDと認識する(診断されること)はあなたの人生にプラスの影響を及ぼすということを呼吸器内科医であればわかります』といえます。
*初診の方は受付終了30分前までに来院してください。
*当院は祝祭日は休診です。
*臨時休診日は随時HPに掲載させていただきます。ご確認をおねがいいたします。
※泌尿器科専門医診察は
2022年12月で終了いたしました。
*2024年2月1日より変更
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