2013.10.25

結核と非結核性抗酸菌症について④

最近は秋が短く感じます。台風が去ると一気に冬になりそうです・・・

前回まで検査のお話を書かせていただきました。

今回は治療のお話です。

肺結核の治療は確立された治療法があります。使用する薬剤はその方の肝機能などを考慮し3-4剤で開始し、途中2-3剤となり、一般的には計6ヶ月です。その方の背景(糖尿病の有無など)により9-12ヶ月と調整されます。

非結核性抗酸菌症の治療は2-3剤の抗生剤を併用し、菌の検出が陰性になり、さらにその後1年間継続するのが一般的です。菌の種類や内容で調整はされますが、原則として1剤で行うことはありません。ですので、結核に比較し、長期間の治療となることが多く、いったん終了できても、異なる抗酸菌が出現して再度治療・・・となることが多いのです。

また、ある程度高齢になると非結核性抗酸菌症の治療は行わずに経過観察とされることもあります。また、高齢でなくても、その方の病状によっては投薬治療せずに経過観察とされる場合もあります。

コメント

いまむら先生、はじめまして。
私は和歌山市在住の59歳、女性、2020年職場健診で非結核性抗酸菌症と分かりました。
日赤病院に通院中です。
2021年11月から3剤内服開始。
2022年3月に肝機能数値上昇のため休薬。
2022年7月~処方再開、14日間はクラリシッド4錠分2、
続いてクラリシッドとエブトールの2剤で内服しています。

しかし2022年9月16日の採血でまたAST75、ALT95です。
今後の不安でネット検索をしていて先生のページにたどり着きました。
看護師をしており呼吸器系での死亡は避けたく思っていました。
10年ぐらいを目途にいろいろな整理をと考えていますが
なかなか気持ちを立て直すことができないでいます。

見知らぬ者からのつまらないコメントで大変申し訳ありません。
お忙しいですが、またNTMの情報なども掲載していただけたらと思います。

  • 2022.09.19 08:45
  • 岡本寿子

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