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2012.08.10

尿失禁2

もうすぐお盆ですね。当院もお休みを来週1週間いただきます。

患者さんから「お盆はどこも閉まって・・・」と言われます。そんなときに開いているところは?大きな『病院』は開いています。勤務医時代に「先生たちは盆は休まんのか?」とよく言われました。勤務医の場合は交代で休みますので、若手は盆以外に休みを取ることになります。偉い先生は盆休むがとれますが・・・開業医となりますとスタッフや出入り業者の関係などから、やはり盆に休むことになります。医院によっては10日ほどおやすみされるところもありますね。当院は13日(月)から18日(土)までお休みさせていただきます。

さて今回は尿失禁その2、です。

前回お知らせしましたように、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の診断、治療に関してのお話です。まずは腹圧性尿失禁です。

 腹圧性尿失禁とは、立ち上がったり咳をしたときにおこる「尿もれ」のことです。ほとんどが女性の症状で、女性ホルモンの低下や出産による骨盤底筋の筋力低下による「尿もれ」です。症状により診断がつき治療を開始します。

 治療は一般的には骨盤底筋強化目的の骨盤体操、尿道のしまりを強くしたり膀胱の過活動を抑える薬を内服する薬物療法です。なかなか骨盤体操等の地道な努力が苦手な方には、電気刺激で筋力を強化する方法があります。電気刺激といっても肩こりの時に使うような低周波刺激です。痛みはありませんのでご心配なく。これで改善しなければ手術療法を検討する場合があります。昔々のようにお腹を大きく切ったりはしません。いまは尿道近くにメッシュのテープを挿入する簡単な方法があります。股の間に数mmの傷が2カ所できるだけです。(厳密にはこれに加えて膣壁に1.5cm程度の傷が1カ所できますが、外からは見えません。) これだけで劇的に治ります。ただしこの手術で治るタイプの「尿もれ」かどうかは、膀胱造影というレントゲンの検査が必要になります。

 手術はどうも、という方はまず手術以外の方法をお試しになられたらと思います。手術をご希望の方には数多く手術治療をされている病院をご紹介いたします。

 

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