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2013年02月

2013.02.25

かぜに抗生剤投与

寒い日が続きますね。明日からは少し気温が上がるようですが、お天気は下り坂の予報でした。息子が遠足なので晴れてやってほしいです。

先日の公開講座では受診してくださっている患者さんのお顔もちらほら見えて、緊張しました。

学生講義や学会発表と違い、一般の方に興味深く聞いていただけるかが気になるところで、緊張します。

かぜの患者さんへの抗生剤投与についてですが、一時期、「かぜはウイルス疾患だから抗生剤を出す医者はダメ医者!」などというTV番組でのコメントがありましたが、いえいえ、ちゃんと理由があるのですよ~ということを今日は書こうと思います。

日本呼吸器学会のガイドラインに「感冒症候群の抗生剤投与について」というものがあります。

1、高熱の持続(高熱が3日以上続く)

2、膿性の喀痰・鼻汁(色の濃い痰と鼻水)

3、扁桃腫大と膿栓・白苔付着(扁桃が腫れて、白い膿がついている状態)

4、中耳炎・副鼻腔炎合併

5、強い炎症反応

6、ハイリスク患者(がん患者、高齢者、慢性呼吸器疾患患者など)

このような患者さんには高用量短期間使用を行います。

受診したときの患者さんの状況(問診・診察)で必要と考えれば抗生剤も処方されます。

かぜは万病の元。かぜから肺炎へとすすむこともありますからね。

2013.02.08

明日のお話

雪がちらちらふっています。

明日は芦屋病院の公開講座をさせていただきます。

お題が「冬に注意する呼吸器疾患」・・・

内容をどうするか、非常に迷いました。結果、メインは「感冒症候群」として、インフルエンザなどのお話をさせていただくことにしました。「感冒ってかぜのことでしょ?」と思われるかもしれませんが、結構これが奥深いものなのです。喜んでいただけるお話になるかはわかりませんが・・・がんばります。

最近のテレビ番組には医療に対するものも数多く扱われていますが、以前から気になっていた、「風邪に抗生剤を出す医者はダメ」ということについても、真実をお伝えさせていただきたいと思います。

マスコミの過去のステロイドバッシングがどれだけの患者さんに不利益を与えているかは、ステロイドを治療に必要とする疾患を扱う医師の多くが悔しい思いをしています。気管支喘息の治療もそのひとつです。

インフルエンザ予防接種の意義についてもお話させていただく予定です。

内容については参加できない方にも知っていただけるよう、後日ブログに書かせていただきたいと思います。

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