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2024.07.30
帯状疱疹ワクチンについての本音
芦屋市の帯状疱疹ワクチン助成が始まります
対象:50歳以上の芦屋市民
助成金額:4000円 (2回接種のワクチンでは1回分に4000円助成)
詳細は芦屋市のHPをご覧ください。
この帯状疱疹ワクチンどうですか?と、よくきかれます。
対象ワクチン2種類の比較は芦屋市のHPにもありますが、簡単に説明するなら、
水痘ワクチン:『1回で済む、ややお手軽な生ワクチン。長く使われている、子どもたちが接種している水疱瘡のワクチン。ただし、効果は帯状疱疹ワクチンの約6割程度と低く、有効期間が7年ほど。』
帯状疱疹ワクチン:『2回接種筋肉注射。2か月間隔で接種。高額なワクチン。比較的新しいワクチンだが、接種希望者が以前から多いワクチン。効果は高く、有効期間は10年ほど。』
ここからはあくまでも私の考えです。(ご意見ご批判はご容赦ください。):コメント欄メール問い合わせは一切対応しません。申し訳ありませんが見ません・・・私の「ブログ」ですので書きっぱなしです。
私自身、50歳になって比較的早くに帯状疱疹ワクチンを接種しました。(年齢がばれますが、卒業年度を書いていますので(現役です)・・・)とにかくこのワクチンを接種したかったからです。痛みに弱いので帯状疱疹にはなりたくない・・・と思っていたからです。
大学の同窓会での会話で、やはり帯状疱疹ワクチンの話題になり接種している友人、接種したいという友人が多かったことを覚えています。
全員医師ですので、帯状疱疹は罹患してしまうと大変だということを、患者さんを診て知っているからだと思います。だから、罹患したくない。高額なワクチンではありますが、一度帯状疱疹に罹患して、通院治療、その後帯状疱疹後疼痛でペインクリニック等の通院と考えると明らかにワクチン費用以上の高額になりますし、時間もとられる、痛みの苦痛も大きいので、天秤にかけると帯状疱疹ワクチンは高額だけど効果が高く、帯状疱疹罹患後の費用よりは安く済むのではないかと思います。
ただ、この帯状疱疹ワクチンが発売されたのは2018年。日本では2020年からですので比較的新しいワクチンです。安全性はもちろん確立されていますが、もっと昔から使われていて子どもも使用している方が安全じゃない?という考えならば水痘生ワクチンの選択となります。当院ではどちらも接種可能で、どちらも接種された方がいらっしゃいますが、現時点では特に大きな問題はなく経過されています。水痘ワクチン接種の方で5年以上経過している方も帯状疱疹の罹患なく経過されています。
そしてもうひとつ・・・
この助成制度、いつまでかは正直わかりません。肺炎球菌ワクチンの助成制度が急に変更になったことをご存じの方もいらっしゃるかと思います。以前から業界では「肺炎球菌ワクチンの助成はいつか65歳だけになる。」と言われつつも救済制度で5歳刻みの接種ができていました。そのため「もうすこし後で接種しよう」というかたもいらっしゃいました。
その方たちは急に梯子を外された形になってしまいました。私は「あーついに・・・」という感想でした。
予算の関係もあると思いますが、この帯状疱疹ワクチンの助成制度も継続的なものなのかこの数か月間だけのものなのかはわかりませんので、よくお考えになっていつ利用されるかをお決めになってください。
ご希望の方はお電話0797-38-6970でご予約ください。