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2024.02.13
最近の肺炎球菌ワクチン事情
肺炎球菌ワクチンの公費助成の封筒が届いている方、接種するお気持ちがある方は、
3月末までに接種をしてください。来年度以降、その封筒は届きません・・・
「70歳で接種しようと思っていたのに」という68歳の方、残念ながらそれは自費接種になるようです・・・
いつかこういう日が来るとは言われていました。
肺炎球菌ワクチン公費助成は65歳のみにすると・・・これまでは移行期だったというわけです。
肺炎球菌ワクチンは3種類ありますが公費助成はニューモバックスになります。
他にはプレベナー13、バクニュバンスがあります。
ご希望がある方はご相談ください。接種スケジュールの相談が可能です。
ニューモバックスは1回目のみ公費助成が利用可能です。
これが来年度から65歳のみとなるということです。
2回目以降は自費となります。
これまで原則2回でした。5年以上間隔をとればよいのですが、この5年というのは5年で免疫がなくなるわけではなく、5年以内に接種すると副反応が大きいので5年以上間隔をとることで安全に接種可能ということです。
私が医師になったころは生涯1本しか接種できなかったのですが、その後5年間隔をあければ大丈夫ということで2本までとなりました。今ではその縛りも添付文書から消えたがために「5年ごと」という方もいらっしゃいますが、なぜ5年以上の間隔が必要なのかを十分理解されていれば、「5年ごと」という表現はちょっと違うということをわかっていただけるかなと思います。私自身はニューモバックスは2本で十分ではないかと考えます。ニューモバックスばかり接種するよりかは他の肺炎球菌ワクチンを接種する方がよいのではないかと思っております。それによりカバーできる肺炎球菌の種類が増えるわけですから。