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2012.06.25
ぜんそくのお話4
今日は朝、にわか雨がありましたが、なんとかお天気はたえている感じですね。
昨日はお天気だったので王子動物園へ行きました。
おなかに子どもが入っているカンガルーの実物を見ることもでき、大人も楽しめました。
さて、今日は気管支拡張剤についてお話しましょう。
ドラマなどでぜんそく発作のときに小さなプラスチックの吸入器から『シュッ』と吸い込むシーンが時々あります。
発作のときに使う吸入、まさに、昔からある短時間型の気管支拡張剤です。
根本的な治療ではなく、対症治療のお薬です。吸入することで気管支をぱっと広げて呼吸を楽にするのです。
ただ、この吸入器に頼りがちになると・・・危険です。
基本的には1日に最高4回程度までと決められていますが、繰り返し、時間も空けずに使用することでぜんそく発作が止まりにくくなってしまうこともあります。こうなると、なかなか止まらず、入院になるほどの呼吸困難になることもあります。
また、お薬の作用点が心臓にもあるためにどきどきしたり、人によっては不整脈が出てしまうこともありますので、注意は必要です。
近年、この気管支拡張剤に長時間型が発売されました。
これは貼り薬と吸入器があります。貼り薬は赤ちゃんから使え、ぜんそくだけでなく気管支炎のときにも使用しますので、ご存知の方も多いのではないかと思います。
貼り薬は1日1枚、吸入は現在発売されているものは1日2回吸入することで呼吸を楽にしてくれる優れものです。
この長時間型を使用することで短時間型の使用回数は減った、もしくは要らなくなった方もたくさんいらっしゃいます。
数年前まではステロイドの吸入器と長時間型気管支拡張剤の吸入器と発作用時の短時間型気管支拡張剤の吸入器と吸入器をいくつももっておられる方がいらっしゃいました。
数年前にステロイドと長時間型気管支拡張剤の合剤の吸入器が出てからは1つ吸入器を減らすことができた方も多いと思います。
数年先にはこの合剤を短時間型同様に使うようにもできるお薬がでるという話もあり、そうすれば吸入器の手持ちをひとつ減らせるかもしれませんね。既存の薬でもその使い方がOKになればそういう日も近いかもしれません。