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2012.06.22
妊婦さんのぜんそくについて
今日はちょっと気分転換?に妊婦さんの喘息について書こうと思います。
妊娠希望の女性や妊娠中の女性は薬を少しでも飲みたくない・・・というのはみなさんそうだと思います。
病院で外来をしているときには産科から「妊娠○週の方です。喘息コントロールお願いします。」のお手紙つきで、喘息をいわれた、あるいは症状がある患者さんの診察依頼が女医だからでしょうか、よくありました。
「お薬・・・使わなきゃだめですか?」
この言葉はほぼ必ずその患者さんたちから聞かれた言葉です。
「おなかの赤ちゃんはお母さんから酸素をもらって生きています。お母さんが喘息発作が出て、息苦しくなり、取り込む酸素が少なくなると、赤ちゃんに届ける酸素も減ってしまいます。それは、赤ちゃんにとって苦しいことになります。喘息は妊娠することで、意外にも症状がよくなる人もいますが、悪くなる方もいます。出産直前に大きな発作をおこすと、本当に大変です。お母さんも赤ちゃんも厳しい状態になります。喘息治療は世界的にも安全であるとされている治療薬を使いコントロールすることができますから、赤ちゃんを安全に元気に産むためにもコントロールをしましょう。」
何度となく、この言葉を話してきました。ありがたいことに、その患者さんたちは皆さん、元気に出産をされていました。
お薬で赤ちゃんに何か影響があるのではないか・・・ということも、大切なことですが、治療しないとどうなるか・・・も大切なことです。
もちろん、喘息治療に使われるお薬の中には心配なものもないとはいいません。
主治医とよく相談して治療を受け、元気な赤ちゃんを産んでいただきたいものです。